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万戸
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ばんこ
ふりがな文庫
“
万戸
(
ばんこ
)” の例文
そこで、天下に触れを廻して、もし戎呉の将軍の首を取って来る者があれば、千
斤
(
きん
)
の金をあたえ、
万戸
(
ばんこ
)
の
邑
(
むら
)
をあたえ、さらに王の少女を賜わるということになった。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
平和は
回
(
かえ
)
った。
市
(
いち
)
はひらかれ、諸国の商人もどっと入って来て、
万戸
(
ばんこ
)
の賑わいに
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
菊五郎門下の「
菊葉会
(
きくようかい
)
」に、九条武子さんの作、四季のうちの「秋」に作曲したが、
長安一片
(
ちょうあんいっぺん
)
の月、
万戸
(
ばんこ
)
衣を
擣
(
う
)
つの声……の、あの有名な唐詩の意味をよく作曲しだして、これはまとまった
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
汴城
(
べんじょう
)
城下、花の都。冬ながら宋朝文化
爛漫
(
らんまん
)
な千
街
(
がい
)
万戸
(
ばんこ
)
は、人の騒音と賑わいで、
彩霞
(
さいか
)
、煙るばかりであった。
禁裡
(
きんり
)
の森やら
凌烱閣
(
りょうけいかく
)
の
瑠璃瓦
(
るりがわら
)
は、八省四十八街のその
遠方此方
(
おちこち
)
にのぞまれる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして、いよいよ、当日となれば、つねの人口の倍にもふくれ上がったかと見える北京中の街は、
万戸
(
ばんこ
)
、
花燈籠
(
はなどうろう
)
を軒にかざりたて、わき立つ歌や、酒の香やら、まさに歓楽の
坩堝
(
るつぼ
)
と化す。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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それ以上降ったら
万戸
(
ばんこ
)
洪水にひたされそうに見えたが、やがて祭壇の上から誰やらの大喝が一声空をつんざいたかと思うと、雨ははたとやみ、ふたたび
耿々
(
こうこう
)
たる日輪が大空にすがたを見せた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それらの遊戯
三昧
(
ざんまい
)
のみで、
万戸
(
ばんこ
)
の
炊煙
(
すいえん
)
が賑わっていたわけではない。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“万戸”の意味
《名詞》
一万戸の家。数多くの家。
数多くの家がある領地。
(出典:Wiktionary)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“万戸”で始まる語句
万戸侯
万戸屋