“禁裡”の読み方と例文
読み方割合
きんり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信長の父信秀が、伊勢の神垣かみがき御仕みつかえしたり、禁裡きんりへの奉仕につとめたのも、要するに、こういう田野の人々と同じ心のものだった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしはもときょううまれ、ちち粟屋左兵衞あわやさひょうえもうして禁裡きんりつかえたものでございます。わたくし佐和子さわこ、二十五さい現世げんせりました。
今さらあの制度を復活するとなると、当時幕府を代表して京都の方に禁裡きんり守衛総督摂海防禦ぼうぎょ指揮の重職にある慶喜の面目を踏みつぶすにもひとしい。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)