“耿々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこう75.0%
かう/\18.8%
かうかう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑酒と脂粉の席の間からも、其の道が、常に耿々こうこうと、ヤコブの砂漠で夢見た光の梯子はしごの様に高く星空迄届いているのを、彼は見た。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
父の耿々かう/\の気が——三十年火のやうに燃えた野心が、かうした金の苦労のために、砕かれさうに見えるのが、一番瑠璃子には悲しかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
削り取られた分の窓ガラスはつめたくて実によく透とほり向ふでは山脈の雪が耿々かうかうとひかり
氷河鼠の毛皮 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)