“万古”の読み方と例文
旧字:萬古
読み方割合
ばんこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おしのは自分で花屋へゆき、山椿らしい枝ぶりのものを選んで買って来、す物もいちばん素朴な万古ばんこの壺にした。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
『北日本の脊梁せきりやうの。千秋万古ばんこやまのまに。偉霊の水をたたへたる。田沢のうみの水おちて。鰍瀬川かじかせがはとながれたり』
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
九時我々は河の畔に出、五マイルにわたって、その静な水面を長閑のどかに漕ぐ舟で行った。我々の上陸地は、万古ばんことして知られる陶器で有名な、四日市であった。