床几しようぎ)” の例文
君勇きみゆう』とか『秀香ひでか』とか、みやこ歌妓うたひめめた茶色ちやいろみじか暖簾のれんが、のきわたされて、緋毛氈ひまうせん床几しようぎ背後うしろに、赤前垂あかまへだれをんなが、甲高かんだかこゑしぼつてゐた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ひらめく匕首あひくちの下に身をひるがへして、右之助は床几しようぎへだてて聲を絞りました。
二度目の襲撃、お京は床几しようぎに足を取られて、横倒しになつた上へ