床机しょうぎ)” の例文
駄菓子店である生家の軒先の床机しょうぎを出して、懐中の三番めの女の児をヨイヨイたたきながら、弱い冬の陽だまりでじッとしている習慣だった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
刑場は竹矢来を結廻ゆいめぐらし、その中に五十本の磔柱を立て並べ、柱の前三尺余り隔てて、たきぎを山の如く積み、見張の役人それぞれ床机しょうぎによって時刻を待ちます。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)