テーブル)” の例文
と云ううちに文月巡査は、眼前めのまえテーブルの上に身体からだを投げかけて両肱を突いた。シッカリと頭を抱え込むと、溜息と一所に云った。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
部屋のなかを見廻すと真中まんなかに大きな長いかしテーブルが置いてある。其上には何だか込み入つた、ふと針線はりがねだらけの器械が乗つかつて、其わきに大きな硝子がらすはちに水が入れてある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかしそのうちテーブルを一つドカンとたたいて決心を据えると吾輩は、友吉親子を連れてコッソリと××を脱け出した。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)