早晩いつ)” の例文
かく存命ながらへて今日までも、君にかしずきまゐらせしは、妾がために雄の仇なる、かの烏円をその場を去らせず、討ちて給ひし黄金ぬしが、御情にほだされて、早晩いつかは君の御為おんために、この命をまいらせんと
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
領す澤井佐太夫の次男に友次郎といふ者あり當年十九歳にて古今無双の美男なりしが早晩いつの程にかお花とわりなき中となり喜内が當番たうばんの留守の夜などにはひそかにお花がねやに忍び來り語らう事も稀に有しかば彼の若黨の吾助は此樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)