“木葉微塵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こっぱみじん75.0%
こつぱみぢん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土佐の板垣一派の仕事を木葉微塵こっぱみじんにして帰るべく腕によりをかけて来たものであったが、それでは持って生れた彼一流の正義観が承知しなかった。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼の手に握られたハンマーは、天井板を木葉微塵こっぱみじんくだいていった。彼は勢いにまかせ、ドンドン上に向って出ていった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「いや、ある。地中海の駆逐隊くちくたいへ送る分が二十発ばかり積み込んである。しかも大型の二十一インチだからね。補助巡洋艦なんか、こいつを一発くらへば、木葉微塵こつぱみぢんだ。」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
『それにけても、にくきは海賊船かいぞくせん振舞ふるまひ、かゝる惡逆無道あくぎやくむだうふねは、早晩はやかれおそかれ木葉微塵こつぱみぢんにしてれん。』と、明眸めいぼう凛乎りんこたるひかりはなつと、日出雄少年ひでをせうねんは、プイと躍立とびたつて。