“こっぱみじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木端微塵50.0%
木葉微塵34.6%
骨灰微塵3.8%
木片微塵3.8%
木破微塵3.8%
粉片微塵3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちま轟音ごうおんとともに自動車が猛煙につつまれた。人々はことごとく木端微塵こっぱみじんになっている。それなのに、彼だけがひとり不思議に助かっている。
冬日記 (新字新仮名) / 原民喜(著)
彼の手に握られたハンマーは、天井板を木葉微塵こっぱみじんくだいていった。彼は勢いにまかせ、ドンドン上に向って出ていった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ご自慢の金の鯱鉾しゃちほこも、骨灰微塵こっぱみじんになりましょう! 人家へ打ち込めば火事となる! 焼き立てましょうかな、六十二万石!
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今夜のうちにこの野郎に、訴え出られたら骨灰微塵こっぱみじん弑虐しいぎゃくの目算露見する! と云ってこんな三下に、身を
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
傍には濡れ鼠になった人々が跼ったまま茫然としていた。吃男の土幕は木片微塵こっぱみじんに叩き潰されている。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
私がたった一人でそれを見ていますと、はっと思った途端、その鐘が墜落して木破微塵こっぱみじんになってしまい、その耳をつぶすような恐ろしい音に眼をさましたりします。
歪んだ夢 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
寄るな寄るな、この葉巻を持って来たのもその為めだ、こいつを桶へ投げ込むと、この建物は粉片微塵こっぱみじんだ、探偵も娘っ子も一蓮托生よ、サア
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)