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木葉微塵
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こっぱみじん
ふりがな文庫
“
木葉微塵
(
こっぱみじん
)” の例文
土佐の板垣一派の仕事を
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
にして帰るべく腕に
撚
(
より
)
をかけて来たものであったが、それでは持って生れた彼一流の正義観が承知しなかった。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼の手に握られたハンマーは、天井板を
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
に
砕
(
くだ
)
いていった。彼は勢いにまかせ、ドンドン上に向って出ていった。
西湖の屍人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一時間と
経
(
た
)
たぬうちにこの船
諸
(
もろ
)
とも
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
にしてやるから、ゆっくり見物してるがいい……おい王、この餓鬼どもをふん
縛
(
じば
)
って急いで仕事にとりかかろうぜ
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
雲に聳ゆる要害堅固な城塞の
銃眼
(
じゅうがん
)
から数限りなき銃口がこちらを狙っていることも、自分の率いる無力な一小隊などは
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
に吹き飛ばされてしまうだろうことも
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「こいつは
剣呑
(
けんのん
)
! あの氷山に正面衝突してみろ、鯨
諸共
(
もろとも
)
、僕の身体も
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
になるだろう」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
▼ もっと見る
爆発させるというのは、いい思いつきだ。実際こんないまわしい場所は、
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
に破壊してしまうに越したことはないよ。だが今はまあ思い止まるがいい。人間まで捲きぞえを
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「道鬼奴、偉いことを
仕出来
(
しでか
)
したな。きゃつの計画の戦車さえ、思う通りに出来上がったら、天下に恐ろしいものはない。謙信ごとき
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
だ。どれどれそれでは行って見よう」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
きのうの豪雨で山の水源地は
氾濫
(
はんらん
)
し、濁流
滔々
(
とうとう
)
と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
に
橋桁
(
はしげた
)
を跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。
走れメロス
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「だが、どうにもそれは信じられませんよ。あの変りかたは、いったいなんということです。左枝八郎ともあろう人が、『欧航組』の、組織を
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
に叩き潰した
方
(
かた
)
が、なんという……」
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「なるほど……。だが、爆破したら、君も僕も、
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
になってしまうじゃないか」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
僕は、このまに
船橋
(
ブリッジ
)
の柱に架けてあった
浮袋
(
ブイ
)
を外して、それを身に着けた。何しろ、あと二、三分で、一千五百
噸
(
トン
)
の汽船が、爆破して、
木葉微塵
(
こっぱみじん
)
になるのだ。愚図愚図していられない。
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“木葉”で始まる語句
木葉
木葉船
木葉葺
木葉猿
木葉舟
木葉隠
木葉武者
木葉隠身