木葉微塵こつぱみぢん)” の例文
「いや、ある。地中海の駆逐隊くちくたいへ送る分が二十発ばかり積み込んである。しかも大型の二十一インチだからね。補助巡洋艦なんか、こいつを一発くらへば、木葉微塵こつぱみぢんだ。」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
『それにけても、にくきは海賊船かいぞくせん振舞ふるまひ、かゝる惡逆無道あくぎやくむだうふねは、早晩はやかれおそかれ木葉微塵こつぱみぢんにしてれん。』と、明眸めいぼう凛乎りんこたるひかりはなつと、日出雄少年ひでをせうねんは、プイと躍立とびたつて。
その代りお前の名前を譫言うはごとに言つて居るあの娘は、この御殿と一緒に木葉微塵こつぱみぢんくだけ散るよ。好い氣味だ、——あれはお前の情人いろだらう。知らなくつてさ、——お、もう口火は燃えきつた。
白雲はくうんひくび、狂瀾きやうらんてんをど印度洋上インドやうじやう世界せかい大惡魔だいあくまかくれなき七せき大海賊船だいかいぞくせんをば、木葉微塵こつぱみぢん粉韲うちくだいたるわが帝國軍艦ていこくぐんかん」と、神出鬼沒しんしゆつきぼつ電光艇でんくわうていとは、いまげんをならべて