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大概
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あらまし
ふりがな文庫
“
大概
(
あらまし
)” の例文
仮令
(
たとへ
)
ば
木匠
(
こだくみ
)
の道は小なるにせよ其に一心の誠を委ね生命を懸けて、慾も
大概
(
あらまし
)
は忘れ
卑劣
(
きたな
)
き
念
(
おもひ
)
も起さず、唯只鑿をもつては能く
穿
(
ほ
)
らんことを思ひ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
四丈八尺位の高さだから
大概
(
あらまし
)
の処は見える。人間の五、六人は頭の中へ入れるようにして、先様お代りに、遠眼鏡などを置いて諸方を見せて、客を追い出す。
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
羽織が
大概
(
あらまし
)
乾いた頃に女教師が来た。其の
扮装
(
みなり
)
を見上げ見下して、目賀田は眼を円くした。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其歌は人生の短きと戀愛の幸あるとを言へり。こゝに
大概
(
あらまし
)
を意譯せんか。其辭にいはく。
朱
(
あけ
)
の唇に觸れよ、誰か汝の
明日
(
あす
)
猶在るを知らん。戀せよ、汝の心の猶
少
(
わか
)
く、汝の血の猶熱き間に。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その話の
大概
(
あらまし
)
はこうであった。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
▼ もっと見る
四丈八尺位の高さだから
大概
(
あらまし
)
の処は見える。人間の五、六人は頭の中へ這入れるようにして、先様お代りに、
遠眼鏡
(
とおめがね
)
などを置いて諸方を見せて、客を追い出す。
幕末維新懐古談:63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
よしや惜しむとも惜しみて甲斐なく
止
(
とど
)
めて止まらねど、たとえば
木匠
(
こだくみ
)
の道は小なるにせよそれに一心の誠を
委
(
ゆだ
)
ね
生命
(
いのち
)
をかけて、欲も
大概
(
あらまし
)
は忘れ
卑劣
(
きたな
)
き
念
(
おもい
)
も起さず
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
他のものは
大概
(
あらまし
)
批評の標準が立っていて、特に私が
見出
(
みいだ
)
すまでもないことで、奈良の新薬師寺の薬師
如来
(
にょらい
)
など木彫りとして結構なものの中でも特に
優
(
すぐ
)
れていると思って見たことであった。
幕末維新懐古談:66 奈良見物に行ったことのはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
“大概”の意味
《名詞・形容動詞》
大要。概略。あらまし。
凡そのもの、大部分。
一般的。普通。よくあることがら。
いい加減。ほどほど。
それなりにひどいさま。かなり悪いさま。
《形容動詞》
一般的に、ほとんど。
多分、おそらく。
すっかり。
そのくらいで、そろそろ。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
概
常用漢字
中学
部首:⽊
14画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大方
大丈夫
大勢