“口蓋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうがい66.7%
ハッチ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつ、どうして斬ったのか、唇にも歯にもふれず、左頬の内がわから、斜めうえに口蓋こうがいのほうへ、浅く斬れている。切尖きっさきがふれたわけではない。一種の気あい突き。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
松明たいまつ行列のようなものが、胃袋と口蓋こうがいのあいだを上ったり下ったりする。しかし、どうすることもできぬ。六千フィートぐらい降れば、石泉に行きあたるだろうと、たがいに慰め合った。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ねえ、青木さん。早く話をしてよ。いま、ぼくに口蓋ハッチをあけさせて、青木さんは、いったい、なにを見たの?」
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今しめたばかりの口蓋ハッチが、外からしきりにたたかれるのでした。春夫少年は、青木学士の顔を見上げて
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)