甲鎧よろい)” の例文
「いったい、どういうわけですか。大王の命を奉じて、明朝は打ち立たんと、今も今とて、一族や部下を集合し、馬や甲鎧よろいをととのえて、勇躍、準備中なのに、このお沙汰は」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
程なく近々と白波をわけて進んでくるのを見ると、その船上には、白い戦袍ひたたれへ銀の甲鎧よろい扮装いでたったすがすがしい若武者が立っていて、しきりと此方こなたへ向って手を打ち振っている。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)