“あぶみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.7%
4.8%
宝鐙1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十年近く馬に乗らないと云ふ良人の姿勢が初め三四町の間は危な相に見えたが、間もなくあぶみと腰との調子が決まつたらしい。
ふとそこにつながれている新兵衛乗馬の黒鹿毛にまなこを注ぐと、こはそも奇怪! ちらりと目についたものは、あぶみの外に、べっとり流れ垂れている紛れなき生血です。
踏まえた宝鐙あぶみには、珠をちらし、着たるは紅紗こうさほうで、下に銀のくさりかたびらを重ね、ぬいの帯、そしてその繊手せんしゅは、馬上、右と左とに、抜き払った日月の双刀そうとうを持っているのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)