“冑(よろい)” の例文
五月の節句に飾るものも三月とは大違いで、鎗(やり)、刀、甲(かぶと)、冑(よろい)、弓、矢、それから人形でもなんでも黒い腹掛けをかけた力のある金時(きんとき)のたぐいです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その日に限って、黒皮縅(おどし)の冑(よろい)を着て、南蛮鉄の兜をかぶっていた中村新兵衛は、会心の微笑を含みながら、猩々緋の武者のはなばなしい武者ぶりをながめていた。
形 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「甲(かぶと)も冑(よろい)も黄金細工よ、小判に鋳直(いなお)せばまず一万だ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)