“甲冑片袖”の読み方と例文
読み方割合
かっちゅうかたそで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪士らは行く先に種々さまざまな形見を残した。景蔵のところへは特に世話になった礼だと言って、副将田丸稲右衛門が所伝の黒糸縅くろいとおどし甲冑片袖かっちゅうかたそでを残した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
武田、田丸、山国、藤田諸将の書いた詩歌の短冊たんざく小桜縅こざくらおどし甲冑片袖かっちゅうかたそで、そのほかに小荷駄掛りの亀山嘉治かめやまよしはるが特に半蔵のもとに残して置いて行った歌がある。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)