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病人
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びょうにん
ふりがな文庫
“
病人
(
びょうにん
)” の例文
しかし、
夜
(
よる
)
になると、こっそりとはじめて、
朝
(
あさ
)
、
城
(
しろ
)
の
門
(
もん
)
があくまでうつしました。
顔
(
かお
)
ははれぼったくなり、
病人
(
びょうにん
)
のようにみえました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
これなら、どんな
神経質
(
しんけいしつ
)
な
子供
(
こども
)
に
聞
(
き
)
かせても、また、
気持
(
きも
)
ちのつねに
滅入
(
めい
)
る
病人
(
びょうにん
)
が
聞
(
き
)
いても、さしつかえないということになりました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
病人
(
びょうにん
)
が二、三人、
露台
(
ろだい
)
にでて、すがすがしい春の空気をたのしんでいましたが、ちょうどそのとき、ガンの鳴き声を耳にしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
吉原
(
よしわら
)
だといやァ、
豪勢
(
ごうせい
)
飛
(
と
)
びゃァがるくせに、
谷中
(
やなか
)
の
病人
(
びょうにん
)
の
知
(
し
)
らせだと
聞
(
き
)
いて、
馬鹿
(
ばか
)
にしてやがるんだろう。
伝吉
(
でんきち
)
ァただの
床屋
(
とこや
)
じゃねえんだぜ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私
(
わたくし
)
はついふらふらと
起
(
お
)
き
上
(
あが
)
りましたが、
不思議
(
ふしぎ
)
にそれっきり
病人
(
びょうにん
)
らしい
気持
(
きもち
)
が
失
(
う
)
せて
了
(
しま
)
い、
同時
(
どうじ
)
に
今迄
(
いままで
)
敷
(
し
)
いてあった
寝具類
(
しんぐるい
)
も
烟
(
けむり
)
のように
消
(
き
)
えて
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
『
病院
(
びょういん
)
です、もう
疾
(
と
)
うから
貴方
(
あなた
)
にも
見
(
み
)
て
頂
(
いただ
)
きたいと
思
(
おも
)
っていましたのですが……
妙
(
みょう
)
な
病人
(
びょうにん
)
なのです。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「いや、おまえは
病人
(
びょうにん
)
だからむりをしないでおくれ。わしがひとりでさがす。きっとさがしだしておまえのところへつれてくるから、気をもまないで
待
(
ま
)
っていておくれ。」
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
若者
(
わかもの
)
はそういって、みかんを三つとも
出
(
だ
)
してやりました。みんなは
大
(
たい
)
そうよろこんで、さっそくみかんをむいて、
病人
(
びょうにん
)
の女にその
汁
(
しる
)
を
吸
(
す
)
わせました。すると女はやっと
元気
(
げんき
)
がついて
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
衛生とは人の
命
(
いのち
)
延
(
の
)
ぶる
学
(
がく
)
なり、人の命
長
(
なが
)
ければ、
人口
(
じんこう
)
殖
(
ふ
)
えて
食
(
しょく
)
足
(
た
)
らず、
社会
(
しゃかい
)
のためには
利
(
り
)
あるべくもあらず。かつ衛生の
業
(
ぎょう
)
盛
(
さかん
)
になれば、
病人
(
びょうにん
)
あらずなるべきに、
医
(
い
)
のこれを
唱
(
とな
)
うるは
過
(
あやま
)
てり云々。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
しかし、ここばかりは、
冬
(
ふゆ
)
とも
思
(
おも
)
えぬ
暖
(
あたた
)
かさでありました。
叔父
(
おじ
)
さんは
心配
(
しんぱい
)
そうに、
病人
(
びょうにん
)
の
顔
(
かお
)
をのぞきこみました。よく
眠
(
ねむ
)
っています。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
肺
(
はい
)
の
方
(
ほう
)
から
来
(
き
)
た
病人
(
びょうにん
)
なのですがな。』とハバトフは
小声
(
こごえ
)
で
云
(
い
)
うた。『や、
私
(
わたし
)
は
聴診器
(
ちょうしんき
)
を
忘
(
わす
)
れて
来
(
き
)
た、
直
(
す
)
ぐ
取
(
と
)
って
来
(
き
)
ますから、ちょっと
貴方
(
あなた
)
はここでお
待
(
ま
)
ち
下
(
くだ
)
さい。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ロシアでは、
医者
(
いしゃ
)
が
病人
(
びょうにん
)
のしゅじゅつをするところをみせてくれました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「いっしょにつれていって!」と、
病人
(
びょうにん
)
は言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
中
(
なか
)
には
片腕
(
かたうで
)
を
切
(
き
)
られ、また
両脚
(
りょうあし
)
を
切断
(
せつだん
)
されて
不具者
(
ふぐしゃ
)
になっているのもあります。そして
今夜
(
こんや
)
にも
死
(
し
)
にそうな
重
(
おも
)
い
病人
(
びょうにん
)
もありました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
はあ、
病人
(
びょうにん
)
、しかし
何
(
なん
)
百
人
(
にん
)
と
云
(
い
)
う
狂人
(
きょうじん
)
が
自由
(
じゆう
)
にそこら
辺
(
へん
)
を
歩
(
ある
)
いているではないですか、それは
貴方々
(
あなたがた
)
の
無学
(
むがく
)
なるに
由
(
よ
)
って、
狂人
(
きょうじん
)
と、
健康
(
けんこう
)
なる
者
(
もの
)
との
区別
(
くべつ
)
が
出来
(
でき
)
んのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「なんでも
私
(
わたし
)
が
夢
(
ゆめ
)
に
見
(
み
)
たのは、
赤
(
あか
)
い
旗
(
はた
)
がひらひらとひるがえっていましたが。」と、あわれな
病人
(
びょうにん
)
の
金持
(
かねも
)
ちはいったのです。
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そういって、
二人
(
ふたり
)
は、たがいににっこり
笑
(
わら
)
って
別
(
わか
)
れました。
病人
(
びょうにん
)
につききりの
看護婦
(
かんごふ
)
は、
手
(
て
)
に
氷袋
(
こおりぶくろ
)
をぶらさげていました。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
健康
(
けんこう
)
の
人
(
ひと
)
の
住
(
す
)
む
世界
(
せかい
)
と、
病人
(
びょうにん
)
の
住
(
す
)
む
世界
(
せかい
)
と、もし二つの
世界
(
せかい
)
が
別
(
べつ
)
であるなら、それを
包
(
つつ
)
む
空気
(
くうき
)
、
気分
(
きぶん
)
、
色彩
(
しきさい
)
が、また
異
(
こと
)
なっているでありましょう。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いわば、ここは、
病人
(
びょうにん
)
だけがいるところであり、
健康
(
けんこう
)
なもののじっとして、いられるところではありませんでした。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、それは、
悪
(
わる
)
いと
思
(
おも
)
われないような
場合
(
ばあい
)
もありました。たとえば、
病人
(
びょうにん
)
に
向
(
む
)
かって
その日から正直になった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おばあさんは、こいを
病人
(
びょうにん
)
に
食
(
た
)
べさせるとたいそう
力
(
ちから
)
がつくという
話
(
はなし
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
千代紙の春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「このあいだよりも、ずっとお
顔
(
かお
)
の
色
(
いろ
)
がよくおなりです……。」というと、
実際
(
じっさい
)
は、そうでなくても、
病人
(
びょうにん
)
を
喜
(
よろこ
)
ばすものである。こんなときのうそは、かならずしも
悪
(
わる
)
いのでない。
その日から正直になった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二股
(
ふたまた
)
のおんばこを
乾
(
ほ
)
しておいて、
燈心
(
とうしん
)
のかわりに、
真夜中
(
まよなか
)
、
病人
(
びょうにん
)
の
眠
(
ねむ
)
っているまくらもとにともすと、そのへやの
中
(
なか
)
に
同
(
おな
)
じ
人間
(
にんげん
)
が、
二人
(
ふたり
)
まくらを
並
(
なら
)
べて、うりを二つに
割
(
わ
)
ったように
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでも、みんなは、「
病人
(
びょうにん
)
だから、だまっておれ。」と、
我慢
(
がまん
)
をしていました。
夏とおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外
(
そと
)
から
見
(
み
)
ると、
宏壮
(
こうそう
)
な
洋館造
(
ようかんづく
)
りの
病院
(
びょういん
)
でしたけれど、ひとたび
病棟
(
びょうとう
)
に
入
(
はい
)
ったら、どのへやにも、
青白
(
あおじろ
)
い
顔
(
かお
)
をして、
目
(
め
)
の
落
(
お
)
ち
込
(
こ
)
んだ
病人
(
びょうにん
)
が、
床
(
とこ
)
の
上
(
うえ
)
で
仰臥
(
ぎょうが
)
するもの、すわってうめくもの
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、その
中
(
なか
)
には、みんなこの
人間
(
にんげん
)
のようなきたないふうをした、
青
(
あお
)
い
顔
(
かお
)
の
人間
(
にんげん
)
がうようよとして
住
(
す
)
んでいるのでありました。そこでは、
子供
(
こども
)
が
泣
(
な
)
いています。
病人
(
びょうにん
)
が
苦
(
くる
)
しんでいます。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
畳
(
じょう
)
のへやには、すみの
方
(
ほう
)
に
吉雄
(
よしお
)
の
机
(
つくえ
)
が
置
(
お
)
いてあって、そこへ
床
(
とこ
)
を
敷
(
し
)
いたので、
病人
(
びょうにん
)
のまくらもとには、
薬
(
くすり
)
びんや、
洗面器
(
せんめんき
)
や、
湯気
(
ゆげ
)
を
立
(
た
)
たせる、
火鉢
(
ひばち
)
などがあって
足
(
あし
)
のふみ
場
(
ば
)
もないのです。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「だれか、
手
(
て
)
をかしてくれませんか。
病人
(
びょうにん
)
を
交番
(
こうばん
)
までつれていくのだが。」
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
墓地
(
ぼち
)
を
過
(
す
)
ぎて、
丘
(
おか
)
にさしかかりますと、そこには
大
(
おお
)
きな
病院
(
びょういん
)
があります。
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
長
(
なが
)
くうしろに
垂
(
た
)
らした
姉
(
あね
)
は、
病院
(
びょういん
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
んで、
病人
(
びょうにん
)
のいるへやを、一つ一つのぞいて
歩
(
ある
)
きました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“病人”の意味
《名詞》
病人(びょうにん)
病気に罹っている人。
(出典:Wiktionary)
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“病人”で始まる語句
病人迄
病人料理