“洗面器”の読み方と例文
読み方割合
せんめんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、かばんから、半紙はんしして、えびをつつみました。そして、いそぎました。うちくと、洗面器せんめんき塩水しおみずつくって、れてみたのです。けれど、やはり、えびはうごきませんでした。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
じょうのへやには、すみのほう吉雄よしおつくえいてあって、そこへとこいたので、病人びょうにんのまくらもとには、くすりびんや、洗面器せんめんきや、湯気ゆげたせる、火鉢ひばちなどがあってあしのふみもないのです。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
みちうえに、ぬぐいをかぶった、ひげつらのおとこと、おおきな洗面器せんめんきをかかえたものと、かたちんばのげたをはいたどもなど、ひとりとして、まんぞくのふうをしない、ひとたちがあつまっていました。
かたい大きな手 (新字新仮名) / 小川未明(著)