“ひきとら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引捕50.0%
引取50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考へ所持の金子を盜み取んとするにより引捕ひきとらへて金子は取り返し以來心を改めよとてよく/\異見いけん差加さしくはへ候節宿屋の者共馳來はせきたりてかれ片小鬢かたこびんの毛を拔取ぬきとり入墨いれずみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
引捕ひきとらえて、れが罪人でございとえば、如何いかに優しい大目おおめな政府でもただ見ては居られない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
引捕ひきとらへ大事の御預り者いづれへ行るゝやととがむるにお政は南無三と思ひ無言にてそで振拂ふりはら駈出かけいだすをコレ/\やけてはぬぞ此騷このさわぎを幸ひににげやうとてにがしはせじと又引止るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取んとしたる騙子ごまのはひなり其時彼奴きやつ引捕ひきとらへしに宿屋の者ども寄集り片小鬢かたこびんの毛を引拔て入墨いれずみをなしたるなり因て某し彼奴をいましめ以後惡心出しなら其の入墨を水鏡みづかゞみうつし見て心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
光陰くわういんは矢よりも早く流るゝ水にさもたり正徳元年辛卯年かのとうどしれり玉之助も今年七歳になり嘉傳次が病死の後は感應院方へ引取ひきとられ弟子となり名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私はどうしてあの娘が姿を見せているうちに、その所番地を訊いて訪ねて行き、微力ながら引取ひきとられるものなら引取って芸術的な教育でもしてやらなかった事が、私の悔いは果てしもありません
かりたしとの事なり未だ其方にはなしは致さねども當年たうねんの内には元服げんぷくさせ養子にせんと思しも本店へ引取ひきとられては我が所存しよぞんむなしく殘念ざんねんなれども外々ならば如何樣にもことわり申すべきが本店の事なれば是非ぜひに及ばず明日よりは彼處かしこへ參り一しほ出精しゆつせいし奉公致しくれべしと申渡しければ吉之助は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)