“此騷”の読み方と例文
読み方割合
このさわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引捕ひきとらへ大事の御預り者いづれへ行るゝやととがむるにお政は南無三と思ひ無言にてそで振拂ふりはら駈出かけいだすをコレ/\やけてはぬぞ此騷このさわぎを幸ひににげやうとてにがしはせじと又引止るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なに此騷このさわぎのなか好惡よしあしものらうか、おりおりとひながらさきつて砂糖さとうつぼ引寄ひきよすれば、ッかちの母親はゝおやおどろいたかほをして、おまへさんは本當ほんとう商人あきんど出來できなさる
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こえ迯行にげゆきしと見え足跡あしあとの付てあれば追駈おつかけよとひしめき合ふに以前いぜんの旅僧未だ車のかげに居たりしが此騷このさわぎを聞我此所に居るならば盜賊たうぞくうたがかゝりてとらへられんもはかがたし早く此處このところを立去べしと立上りしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)