“ひっとら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引捉64.7%
引捕35.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも前記の乱の鎮定後明治政府に対して功績を挙ぐるに汲々たる県当局では、残酷にも健児社に居残っている少年連をことごと引捉ひっとらえて投獄した。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
砂埃が眼に入って長二は物を見る事が出来ませんが、余りの口惜くやしさに手探りで幸兵衞の足を引捉ひっとらえて起上り
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
裏門の騒ぎというのは、職工風の男が、ジロジロ邸内を覗き込んでいるので、見張りの刑事が引捕ひっとらえて検べようとすると、いきなりピストルを取出して手向いをした。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私が一つこころみて見よう、何でもれは一番、藩主を引捕ひっとらえて談ずるが上策だろうと相談して、私は大きに御苦労なけだけれども、日比谷内にある仙台の屋敷にいっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)