“水鏡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずかがみ44.4%
みづかゞみ22.2%
すいきょう11.1%
みづかがみ11.1%
みづかゞ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城の前の谷川に月の光がさして、そして水が自然に静まる時があったら、そのたまご水鏡みずかがみに写してごらんなさい。夢の姿がはっきり見えてきます。
夢の卵 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
取んとしたる騙子ごまのはひなり其時彼奴きやつ引捕ひきとらへしに宿屋の者ども寄集り片小鬢かたこびんの毛を引拔て入墨いれずみをなしたるなり因て某し彼奴をいましめ以後惡心出しなら其の入墨を水鏡みづかゞみうつし見て心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「——司馬徽しばきあざな徳操とくそう。また道号を水鏡すいきょう先生と申されます。生れは潁川えいせんですから黄巾の乱なども、よく見聞しておいでになります」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つばさのおとを聴かんとして 水鏡みづかがみする 喪心さうしんの あゆみゆく薔薇
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)
致せしに付猶又かれ惡心いでしなら水鏡みづかゞみなり共うつして改心せよと申しふくめ逃し遣はせし奴は即ち是なる久兵衞に御座候然るに某し此度このたび江戸表えどおもて見物けんぶつとして長兵衞方へ止宿仕まつり候處折節長兵衞弟熊谷宿寶珠花屋八五郎も出府致しをり面會仕めんくわいつかまつり候に同人娘儀江戸下谷山崎町油屋五兵衞悴五郎藏と申すものゝ方へ縁付えんづき候へども家内不熟ふじゆくかつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)