“すいきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酔狂44.8%
酔興41.4%
粋狂8.6%
水鏡1.7%
垂教1.7%
水郷1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんたなんかの処へ、何人たれ酔狂すいきょうにごちそうまで持って来るものかね、ほんとにあんたは、どうかしてるよ」
岐阜提灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
揉むには当らぬ。お前の事は初手しょてからいわば私が酔興すいきょうでこうしてかくまって上げているの故、余計な気兼きがねをせずと安心していなさるがいい。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かれの粋狂すいきょうは底が知れない。ひとは秀吉を好色というが、そんな単純な、そして、現実的に事のすむ、程度ではない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——司馬徽しばきあざな徳操とくそう。また道号を水鏡すいきょう先生と申されます。生れは潁川えいせんですから黄巾の乱なども、よく見聞しておいでになります」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳もそんな気がしたので、自身、内門まで出迎えに行ってみると、何ぞはからん、それは水鏡すいきょう先生司馬徽しばきであった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、かえって、彼の垂教すいきょうを仰いだのであった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今後はいよいよ盛んに奨励する意向にも聞いた。民衆の祭は盛んであるほど郷土の意気が勇む。水を祭るは水郷すいきょうのほこりである。精華である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)