“水郷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいごう80.0%
すいきょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山東は済州さいしゅうこうに臨んだ水郷すいごうで、まわり八百里の芦荻ろてきのなかにとりでをむすぶ三人の男がいます。——頭目かしら王倫おうりんといい、その下には宋万そうまん杜選とせんと申して、いずれも傑物。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水郷すいごうの貞時の家、そしてきらびやかな正月のうたげも、筒井が去っては催物もよおしものの数々が控えられたことであろう、しんせつな父君、ひたいの若い貞時に永い三年を待たせたことなど
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
今後はいよいよ盛んに奨励する意向にも聞いた。民衆の祭は盛んであるほど郷土の意気が勇む。水を祭るは水郷すいきょうのほこりである。精華である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)