“催物”の読み方と例文
読み方割合
もよおしもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水郷すいごうの貞時の家、そしてきらびやかな正月のうたげも、筒井が去っては催物もよおしものの数々が控えられたことであろう、しんせつな父君、ひたいの若い貞時に永い三年を待たせたことなど
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
これは追放人エキスパトリエ等の口から口に伝えられていることわざである。つまり六月一ぱいまでは何かと言いながら年中行事の催物もよおしものが続き、まだ巴里にがある。此の後は季節セーゾンが海岸の避暑地に移って巴里はからになる。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)