“追放人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
エキスパトリエ33.3%
おひはらはれ33.3%
ついほうにん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諺を知っている追放人エキスパトリエ仲間は成程彼が珍らしく七月十四日のキャトールズ・ジュイエの祭まで土地に居残るつもりだなと簡単に合点がてんした。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あの追放人おひはらはれ無頼漢ならずものんでゐるマンチュアに使つかひおくり、さるをとこふくめて尋常よのつねならぬ飮物のみもの彼奴あいつめにませませう、すればやがてチッバルトが冥途めいど道伴みちづれ。さうなれば其方そなたこゝろなぐさまう。
雨はこの追放人ついほうにんの上に、おいおい烈しくなり始めた。風も横なぐりに落して来ては、時々ずぶ濡れになった衣の裾をはだかの脚へたたきつけた。彼は歯を食いしばりながら、足もとばかり見つめて歩いた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)