“エキスパトリエ”の漢字の書き方と例文
語句割合
追放人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諺を知っている追放人エキスパトリエ仲間は成程彼が珍らしく七月十四日のキャトールズ・ジュイエの祭まで土地に居残るつもりだなと簡単に合点がてんした。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
淀嶋新吉は滞在邦人の中でも追放人エキスパトリエの方である。だが自分でそう呼ぶことすらもう月並つきなみの嫌味を感じるくらい巴里の水になずんでしまった。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一年足らずのうちに新吉はすっかり巴里に馴染なじんでしまった。巴里は遂に新吉に故郷東京を忘れさせ今日の追放人エキスパトリエにするまで新吉を捉えた。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)