水鏡すいきょう)” の例文
「——司馬徽しばきあざな徳操とくそう。また道号を水鏡すいきょう先生と申されます。生れは潁川えいせんですから黄巾の乱なども、よく見聞しておいでになります」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳もそんな気がしたので、自身、内門まで出迎えに行ってみると、何ぞはからん、それは水鏡すいきょう先生司馬徽しばきであった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、一書をのこして、同地を去り、悶々もんもん司馬徽しばきが山荘に行って、事の次第を語りましたところ、水鏡すいきょう先生には、拙者を叱って、——汝、眼をそなえながら、人を見るに何たる不明ぞや。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)