引止ひきとめ)” の例文
四郎右衞門先々まづ/\引止ひきとめ下女に云付さけさかなを出し懇切ねんごろ饗應もてなして三郎兵衞を歸しけり其後三月十日に三郎兵衞二十兩加賀屋へ持參ぢさん先達せんだつての禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ベルモントなきのちの闘牛を如何いかがせんという引止ひきとめ運動に過ぎないんだから、老闘牛士も内心莞爾かんじとしたことだろう。
お浪は引止ひきとめ否々いや/\あの重四郎樣は兄樣のお師匠ししやうなれば此事父上の耳に入る時は元來もとより物固ものがたき父上ゆゑもし手荒てあらきことのありもせば兄樣に對し云ひわけなし又重四郎樣へもどくなり外に思案を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かこかなしむさま如何いかにも不便ふびんと思ふよりたちまちくるふ心のこまやゝ引止ひきとめん樣もなく然樣さうなら今宵こよひはしりと彼の久八の異見いけんわすれ何れ返事はあうての上と言ば吉六しめたりと雀躍こをどりなして立歸りぬそれより千太郎はたな都合つがふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)