“言觸”のいろいろな読み方と例文
新字:言触
読み方割合
いひふ33.3%
いひふら33.3%
コトフ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どくうとかと言觸いひふらしたがためである。ときことで。……近所きんじよ或邸あるやしきへ……界隈かいわい大分だいぶはなれた遠方ゑんぱうからみづもらひにたものがある。たもののかほらない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
無念なりと蹉跎あしすりなしていかり給ひしが今更詮方せんかたも無りしとぞ假初かりそめにも十五萬石にて播州姫路の城主たる御身分ごみぶん素性すじやうもいまだたしかならぬ天一坊に下座ありしは殘念ざんねんと云も餘りあり天一坊は流石さすが酒井家さかゐけさへ下座されしとわざ言觸いひふらし其威勢ゐせいおほなみの如くなれば東海道筋にて誰一人爭ふ者はなく揚々やう/\として下りけるは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此は、祇園の犬神人イヌジンニンの專業であつた樣だから、常陸帶同樣、當年一杯に行はるべき氏人の結婚の豫言と見るのが適當である。さすれば、鹿島の「言觸コトフれ」の原義も辿る事が出來よう。