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大波
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おほなみ
ふりがな文庫
“
大波
(
おほなみ
)” の例文
地震
(
なゐ
)
が
搖
(
ゆ
)
つて
地
(
ち
)
が
動
(
うご
)
き、
町
(
まち
)
が
此方
(
こちら
)
へ
傾
(
かたむ
)
いたやうに、わツと
起
(
おこ
)
る
聲
(
こゑ
)
と
齊
(
ひと
)
しく、
御神輿
(
おみこし
)
は
大波
(
おほなみ
)
を
打
(
う
)
つて、どどどと
打
(
う
)
つて
返
(
かへ
)
して、づしんと
其處
(
そこ
)
の
縁臺
(
えんだい
)
に
据
(
すわ
)
つた。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
大波
(
おほなみ
)
の池が見えます」と案内の男が叫んだ。韓国嶽を背景として、千年の処女林につつまれた大噴火口は海抜五千尺の雲と霧を凝り集めて碧緑の大波池を湛へてゐるのであつた。
八月の霧島
(新字旧仮名)
/
吉田絃二郎
(著)
これは
何
(
なん
)
とせし
事
(
こと
)
ぞ
手
(
て
)
の
切
(
き
)
れるやうな
新紙幣
(
あたらしき
)
をばかり、
其數
(
そのかず
)
およそ二十も
重
(
かさ
)
ねて
上
(
うへ
)
に一
通
(
つう
)
、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
は
見
(
み
)
るより
仰天
(
ぎやうてん
)
の
思
(
おも
)
ひに
成
(
な
)
りて、
胸
(
むね
)
は
大波
(
おほなみ
)
の
立
(
た
)
つ
如
(
ごと
)
く、
扨
(
さて
)
こそ
子細
(
わけ
)
は
有
(
あり
)
けれと
狂
(
くる
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
灘
(
なだ
)
の
大波
(
おほなみ
)
はてしなく
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
哀
(
かな
)
しや
狂
(
くる
)
ふ
大波
(
おほなみ
)
の
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
大波
(
おほなみ
)
に
漂
(
たゞよ
)
ふ
小舟
(
こぶね
)
は、
宙天
(
ちうてん
)
に
搖上
(
ゆすりあげ
)
らるゝ
時
(
とき
)
は、
唯
(
たゞ
)
波
(
なみ
)
ばかり、
白
(
しろ
)
き
黒
(
くろ
)
き
雲
(
くも
)
の
一片
(
いつぺん
)
をも
見
(
み
)
ず、
奈落
(
ならく
)
に
揉落
(
もみおと
)
さるゝ
時
(
とき
)
は、
海底
(
かいてい
)
の
巖
(
いは
)
の
根
(
ね
)
なる
藻
(
も
)
の、
紅
(
あか
)
き
碧
(
あを
)
きをさへ
見
(
み
)
ると
言
(
い
)
ひます。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
飛脚
(
ひきやく
)
は
大波
(
おほなみ
)
に
漾
(
たゞよ
)
ふ
如
(
ごと
)
く、
鬼門關
(
きもんくわん
)
で
泳
(
およ
)
がされて、
辛
(
から
)
くも
燈明臺
(
とうみやうだい
)
を
認
(
みと
)
めた
一基
(
いつき
)
、
路端
(
みちばた
)
の
古
(
ふる
)
い
石碑
(
せきひ
)
。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
が、
其
(
そ
)
の
凄
(
すさま
)
じさと
言
(
い
)
つたら、まるで
眞白
(
まつしろ
)
な、
冷
(
つめた
)
い、
粉
(
こな
)
の
大波
(
おほなみ
)
を
泳
(
およ
)
ぐやうで、
風
(
かぜ
)
は
荒海
(
あらうみ
)
に
齊
(
ひと
)
しく、ぐわう/\と
呻
(
うな
)
つて、
地
(
ち
)
——と
云
(
い
)
つても五六
尺
(
しやく
)
積
(
つも
)
つた
雪
(
ゆき
)
を、
押搖
(
おしゆす
)
つて
狂
(
くる
)
ふのです。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
(
いち
)
の
谷
(
たに
)
、
二
(
に
)
の
谷
(
たに
)
、
三
(
さん
)
の
谷
(
たに
)
、
四
(
し
)
の
谷
(
たに
)
かけて、
山々
(
やま/\
)
峰々
(
みね/\
)
縱横
(
じうわう
)
に、
荒
(
あ
)
れに
荒
(
あ
)
るゝが
手
(
て
)
に
取
(
と
)
るやう、
大波
(
おほなみ
)
の
寄
(
よ
)
せては
返
(
かへ
)
すに
齊
(
ひと
)
しく、
此
(
こ
)
の
一夜
(
いちや
)
に
北國空
(
ほくこくぞら
)
にあらゆる
雪
(
ゆき
)
を、
震
(
ふる
)
ひ
落
(
おと
)
すこと、
凄
(
すさ
)
まじい。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
向
(
むか
)
うへ
大波
(
おほなみ
)
が
畝
(
うね
)
るのが、
累
(
かさな
)
つて
凄
(
すご
)
く
映
(
うつ
)
る。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“大波”の意味
《名詞》
おおなみ。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“大波”で始まる語句
大波止
大波瀾