“きょとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョトウ
語句割合
巨濤50.0%
巨頭20.0%
去冬10.0%
巨盗10.0%
拒闘10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを以てかの長風に巨濤きょとうしのぎて、千万里を電走し五大州に隣交するを視ては、にただに跛躄はへきの行走と、行走の騎乗とのたとうべきがごとくならんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
簡単にいうと、それは極めて普通の古い柱時計を指しているのであるから、さてこそ上は財閥ざいばつ巨頭きょとうから、下は泥坊市どろぼういち手下てしたまでが、あわてくさって、椅子とともに転がった次第である。
実は小生去冬きょとう風労ふうろうに悩みそれより滅切めっきり年を
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
アルセーヌ・ルパンはあそこにいる。有名な巨盗きょとうルパンが独り寂しく、かの暗い地下室の冷たい土の上に死に掛って横たわっていると思えば、一種悲愴な気持がわいてくるのであった。
その一瞬に、犬のたけっている目標のなんであったかも分ったし、また、必死に声をもって拒闘きょとうしている女性のすがたも眼に映った。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)