“手下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てした58.1%
てか30.2%
4.7%
てもと4.7%
あいつ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与吉は前にいったように無口ですが四、五人集まりますと、いつか与吉が親分らしく、外の車夫が手下てしたらしく見えるのが不思議でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
何濤かとうつより早く、手下てかの捕手三人が先へおかへとび上がった。——それが土を踏むやいな、ぎゃッといったので、何濤は仰天した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の示しが足らなかつたで手下の奴が飛だ心得違ひを仕ました、幾重にも勘弁して下されと三ツ四ツ頭を下げれば済んで仕舞ふ事だは、案じ過しはいらぬもの
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
加賀 もういつの間にか日が暮れて、手下てもとが薄暗くなつて來ましたね。(花園に。)あなた、濟みませんが墨を磨つて下さいませんか。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
手下あいつら云うじゃアございませんか、……ところがお殿様に承われば、そんなご命令はなかったとの事、やくざな奴らでございますよ、私の手下ながらあいつらは! 肝心な二品を横取られてしまって
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)