手下てもと)” の例文
加賀 もういつの間にか日が暮れて、手下てもとが薄暗くなつて來ましたね。(花園に。)あなた、濟みませんが墨を磨つて下さいませんか。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
重太郎は再び枯木をくと、霧は音もせずに手下てもとまで襲って来て、燃えあがる火の光はさながしゃに包まれたるようおぼろになった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)