“てした”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手下86.2%
配下10.3%
下属3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家長と家の子、といったような親しみぶかいところもある代りに、頭目とうもく手下てしたと呼び合ってもおかしくない、野人ぶりもあった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
灰色の鬚をもって顔の半面をおおわれ、きわめて粗野の人物と見ゆ、その配下てしたには七人の水夫あり、皆土人にて、立って歩まずば、猛獣かと疑わる、しかし性質は案外温順のようなり。
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
黄巣こうそうが手ずからうずめた無数の金銀を得大いに富んだというが、世俗白鼠を大黒天、白蛇を弁財天の使で福神の下属てしたという。
またいわく、老蛇体に長毛あるは、その頭に玉あり、その色虹を紿あざむく、その蛇夜これを取り出し、道を照らして食をもとむ。深い藪中に棲み人家に近づかず、神の下属てしたなれば神蛇デブア・サールバと名づく。