配下てした)” の例文
出入りする奴はみんな変装した前科者ばかりなんで、イヨイヨそれと目星を附けて水も洩らさねえように手配りをきめた二十人ばかりのプレーグの配下てした
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
灰色の鬚をもって顔の半面をおおわれ、きわめて粗野の人物と見ゆ、その配下てしたには七人の水夫あり、皆土人にて、立って歩まずば、猛獣かと疑わる、しかし性質は案外温順のようなり。
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
フイちゃんはまだ生きてたんです。多分、日本人のあっしをたすけるためにギャング仲間を裏切ったかどで、デックの配下てしたに拷問されて気絶していたものなんでしょう。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……そうしたらヤングの畜生めスッカリ浦塩うらじおの警察をめてしまったらしく、今度は配下てしたの水兵にお金を遣るかどうかして、めいめいの色女を十何人も軍艦にかつぎ込んで
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)