“配膳”の読み方と例文
読み方割合
はいぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋人に日本の郷土色を知せるには便利だろうという実業家の心尽しだった。稚子髷ちごまげに振りそでの少女の給仕が配膳はいぜんを運んで来た。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
配膳はいぜんが終ると主催者が起つて挨拶あいさつをはじめ、次いで長々と狸肉の味について、その蘊蓄うんちくを傾けるのである。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
配膳はいぜんの代わりに一つの大きな卓を置いたような食堂の光景が、やがて通禧らの目に映った。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)