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去冬
読み方 | 割合 |
きょとう | 33.3% |
きよとう | 33.3% |
きよふゆ | 33.3% |
実は小生
去冬風労に悩みそれより
滅切り年を
結し
藤井左京と云者あり此頃藤が原へ尋ね來り暫く食客と
成て居たりしが時は享保十一
午年正月五日の事なりし朝より
大雪の
降出しが藤井左京は大膳に向ひ
某し
去冬より
此山寨へ參り未だ
寸功もなく
空く
暮すも
殘念なり我も貴殿の門下となりし手始めに今日の雪を
欲いと云るゝ
趣き御
道理千萬
併此金は
去冬夜廻りの
節我等拾ひ
町内より御訴へ申上置し所
落主無きゆゑ今日我等へ下されしなれば
親公の爲と有ば
進ぜ申べし町所家主名前は何と云るゝと
聞ば彼の者然ればなり町所名前などを