トップ
>
大浪
>
おほなみ
ふりがな文庫
“
大浪
(
おほなみ
)” の例文
大浪
(
おほなみ
)
小浪
(
こなみ
)
の
景色
(
けしき
)
、
何
(
なん
)
だ。
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで
僕
(
ぼく
)
をよろこばして
居
(
ゐ
)
た
自然
(
しぜん
)
は、
忽
(
たちま
)
ちの
中
(
うち
)
に
何
(
なん
)
の
面白味
(
おもしろみ
)
もなくなつてしまつた。
僕
(
ぼく
)
とは
他人
(
たにん
)
になつてしまつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大浪
(
おほなみ
)
はまるで悪魔のやうに荒れ狂つて、夜どほし、がう/\と岸へ乗り上げ、そこいらの森の
立木
(
たちき
)
といふ立木を、すつかり引きぬいて持つていきました。
湖水の鐘
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
時
(
とき
)
に
大浪
(
おほなみ
)
が、
一
(
ひと
)
あて
推寄
(
おしよ
)
せたのに
足
(
あし
)
を
打
(
う
)
たれて、
氣
(
き
)
も
上
(
うは
)
ずつて
蹌踉
(
よろ
)
けかゝつた。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
アンドレイ、エヒミチはアツと
云
(
い
)
つたまゝ、
緑色
(
みどりいろ
)
の
大浪
(
おほなみ
)
が
頭
(
あたま
)
から
打被
(
うちかぶ
)
さつたやうに
感
(
かん
)
じて、
寐臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
引
(
ひ
)
いて
行
(
ゆ
)
かれたやうな
心地
(
こゝち
)
。
口
(
くち
)
の
中
(
うち
)
には
鹽氣
(
しほけ
)
を
覺
(
おぼ
)
えた、
大方
(
おほかた
)
齒
(
は
)
からの
出血
(
しゆつけつ
)
であらう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
吹来
(
ふききた
)
り、吹去る風は
大浪
(
おほなみ
)
の寄せては返す如く絶間無く
轟
(
とどろ
)
きて、その
劇
(
はげし
)
きは柱などをひちひちと
鳴揺
(
なりゆる
)
がし、物打倒す
犇
(
ひしめ
)
き、
引断
(
ひきちぎ
)
る音、
圧折
(
へしお
)
る響は
此処彼処
(
ここかしこ
)
に聞えて、唯居るさへに
胆
(
きも
)
は
冷
(
ひや
)
されぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
さびしい
大浪
(
おほなみ
)
の
音
(
おと
)
をきいて心はなみだぐむ。
蝶を夢む
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
大浪
(
おほなみ
)
小浪
未刊童謡
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
搖上
(
ゆりあ
)
げ
搖下
(
ゆりおろ
)
され今にも
逆卷
(
さかまく
)
浪
(
なみ
)
に引れ
那落
(
ならく
)
に
沈
(
しづ
)
まん計りなれば八
寒
(
かん
)
八
熱
(
ねつ
)
の
地獄
(
ぢごく
)
の樣も
斯
(
かく
)
やとばかり
怖
(
おそ
)
ろしなんども
愚
(
おろ
)
かなり
看々
(
みる/\
)
山の如き
大浪
(
おほなみ
)
は天神丸の
胴腹
(
どうはら
)
へ打付たれば
哀
(
あはれ
)
やさしも
堅固
(
けんご
)
に
營
(
しつ
)
らへし天神丸も
忽地
(
たちまち
)
巖石
(
がんせき
)
に打付られ
微塵
(
みぢん
)
に
成
(
なつ
)
て
碎
(
くだ
)
け失たり
氣早
(
きばや
)
き吉兵衞は此時早くも
身構
(
みがま
)
へして所持の品は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大きな/\
大浪
(
おほなみ
)
を立てゝ、どん/\岸へぶつけ/\しました。
湖水の鐘
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫