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小浪
読み方 | 割合 |
こなみ | 80.0% |
さゝなみ | 10.0% |
さゞなみ | 10.0% |
「
尤もなことだ。絵と
異って彫物は、等身大となると手本が入要であろう。
多与里、
小浪、
梅野のうち、その方望みの一人を貸しつかわす」
豐岡から
來る
間、
夕雲の
低迷して
小浪に
浮織の
紋を
敷いた、
漫々たる
練絹に、
汽車の
窓から
手をのばせば、
蘆の
葉越に、
觸ると
搖れさうな
思で
通つた。
と
心で
言つて、
思はず、
直と
寄つた
膝が、うつかり、
袖と
思ふ
掻巻の
友染に
触れると、
白羽二重の
小浪が、
青く
水のやうに
其の
襟にかゝつた。