“夕雲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆふぐも38.5%
ゆうぐも30.8%
せきうん30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豐岡とよをかからあひだ夕雲ゆふぐも低迷ていめいして小浪さゝなみ浮織うきおりもんいた、漫々まん/\たる練絹ねりぎぬに、汽車きしやまどからをのばせば、あし葉越はごしに、さはるとれさうなおもひとほつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其れがやわらかな日光にみ、若くは面を吹いて寒からぬ程の微風びふうにソヨぐ時、或は夕雲ゆうぐもかげに青黒くもだす時、花何ものぞと云いたい程美しい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
法月弦之丞のりづきげんのじょうとやら、たとえ夕雲せきうんの使い手にしろまさか天魔神てんまじんでもあるまいに、遠巻きにするの山狩のと、いやはや仰山ぎょうさん千万だ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)