夕雲ゆふぐも)” の例文
豐岡とよをかからあひだ夕雲ゆふぐも低迷ていめいして小浪さゝなみ浮織うきおりもんいた、漫々まん/\たる練絹ねりぎぬに、汽車きしやまどからをのばせば、あし葉越はごしに、さはるとれさうなおもひとほつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
秋の田の穗向きに移る夕雲ゆふぐもの影迅くしてあとぞ燒けたる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
夕雲ゆふぐもとほき友を
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
かの紫の夕雲ゆふぐも
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
秋の田の穂向きに移る夕雲ゆふぐもの影迅くしてあとぞ焼けたる
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)