“せきうん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕雲66.7%
積雲33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸ヶ崎夕雲せきうん夕雲流せきうんりゅうなる剣法が、神陰しんかげとひとしく、そもそも白虎びゃっこ和尚の禅機から発足していて、剣気と禅妙の味通、生死同風の悟徹の底から生まれているだけに
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下手へたをやると失敗する。なにせよ法月弦之丞は、夕雲せきうん流の使い手で、江戸の剣客のうちでも鳴らした腕前、さよう……貴公と拙者と二人がかりで、やッとどうかと思われるくらいだ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
じつ印度洋インドやう航海かうかいほどおそるべき航海かうかいはない、颶風タイフンや、大強風ストロング、ゲーや、咫尺しせきべんぜぬ海霧シーフ、オツグや、其他そのほか破浪はらう逆潮浪ぎやくてうらうすざまじき、亂雲らんうん積雲せきうん物凄ものすごき、何處いづく航海かうかいにもまぬかれがた海員かいゐん苦難くなんではあるが
縁側から見ると南の空に珍しい積雲せきうんが盛り上がっている。
震災日記より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)