“看々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みるみる50.0%
みす/\25.0%
みる/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしも遣る方無くかなしめりし貫一は、その悲をたちどころに抜くべきすべを今覚れり。看々みるみる涙のほほかわけるあたりに、あやしあがれる気有きありて青く耀かがやきぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さるゝも計り難く夫故に道中筋だうちうすぢは何れの茶屋小屋にても看々みす/\惡漢わるもの引懸ひつかゝりて難儀する旅人があらうとも滅多めつたな事は申されずと云ければ半四郎なるほど夫は道理もつともなり何にしても可愛かあいさうなことゆゑどうか救ひて遣度やりたいものと兩手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
搖上ゆりあ搖下ゆりおろされ今にも逆卷さかまくなみに引れ那落ならくしづまん計りなれば八かんねつ地獄ぢごくの樣もかくやとばかりおそろしなんどもおろかなり看々みる/\山の如き大浪おほなみは天神丸の胴腹どうはらへ打付たればあはれやさしも堅固けんごしつらへし天神丸も忽地たちまち巖石がんせきに打付られ微塵みぢんなつくだけ失たり氣早きばやき吉兵衞は此時早くも身構みがまへして所持の品は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)