看々みるみる)” の例文
さしも遣る方無くかなしめりし貫一は、その悲をたちどころに抜くべきすべを今覚れり。看々みるみる涙のほほかわけるあたりに、あやしあがれる気有きありて青く耀かがやきぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
看々みるみるうちに遠くなって、後は万歳の声ばかり。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)