大濤おほなみ)” の例文
かさなやまつゞいたゞきそびゆるみねるにつけて、すさまじき大濤おほなみゆき風情ふぜいおもひながら、たびこゝろみて通過とほりすぎました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
部屋をる時、振り返つたら、紺青こんじやうなみくだけて、白く吹きかへす所だけが、くらなか判然はつきり見えた。代助は此大濤おほなみうへ黄金色こがねいろくもみねを一面にかした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
美禰子の意味は、大濤おほなみの崩れる如く一度に三四郎の胸をひたした。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)