“多至波奈大郎女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちばなのおおいらつめ50.0%
たちばなのおほいらつめ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま中宮寺思惟しゆい像の傍に断片のまま残っている天寿国曼荼羅は、太子の御冥福めいふくを祈って、妃のひとりである多至波奈大郎女たちばなのおおいらつめが侍臣や采女うねめとともに刺繍ししゅうされた繍帳銘である。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
時に、多至波奈大郎女たちばなのおほいらつめ、悲哀嘆息し、かしこみて、天皇の前にまをしていはく、これまをさむはかしこしといへども、おもふ心み難し。我が大王おほきみが母王とするがごとく従遊したまひ、痛酷いたましきことし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)