“己等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おのれら27.3%
おいら27.3%
じぶんら18.2%
おら9.1%
おれたち9.1%
おれら9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先頃越後國猿島さるしま河原よりあとくらましたる昌次郎夫婦の者はおや憑司とはかりてころせし男女の死體したい己等おのれら着物きものきせそれより信州の山路やまぢにかゝりしのび/\に江戸へ來りて奉公口ほうこうぐち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
好人ひとよしの万作も年寄っては愚痴っぽく、また邪気まわりぎもちっとは出るかして、お光の阿魔あまめ実の親が恋しいので己等おいらを疎略にするのじゃあるめえかと思ったと見え
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
秀夫はふとまだ他にちがった婢がいて、己等じぶんらのようなふりの客の処へは出ずに、金を多く使う客の処へ出ているかも判らないと思いだした。で、も一度月給を貰った時に往ってみようと思った。
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
己等おら目で見たても
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
何故なぜ己等おれたち縄張なはばりのうちもらつて歩く、其処そこおれはう沙汰さたをしなければ、もらふところでない、といふから、わたくし新入しんまい乞食こじきんにもぞんじませぬ、とふのを
「奉公やかい。」と、源作は、一寸冷笑を浮べて、むしむしした調子で、「己等おれら一代はもうすんだようなもんじゃが、あれは、まだこれからじゃ。 ...
電報 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)